歯周病
歯周病について
歯周病は、病気の種類でいえば「感染症」に分類されます。
特徴として、歯周病の初期から中期の段階では自覚症状がほとんどないため、患者様ご自身では歯周病にかかっていることに気づきにくいです。
現在では、歯周病によって破壊された歯周組織(歯を支える骨など)に対する再生療法が進歩しています。
しかし、一度歯周病が進行し末期の状態になると、完全に元の健康な状態に戻すことは難しくなります。末期の歯周病では、歯ぐきが膿んで腫れたり、歯がグラグラ揺れたりして痛みが生じ、最終的には歯が抜け落ちることもあります。
さらに、歯を失うことで咀嚼障害(食事がしづらくなる状態)などの二次障害が起こることもあります。こうした事態を防ぐためにも、まずは歯周病にならないための予防が重要です。定期的に歯科医院でのチェックやケアを行い、歯周病を早期に発見し、適切に対処することが大切です。
もし、すでに歯周病にかかっている場合は、それ以上進行しないように、定期的なチェックやケア、そして必要に応じた治療が必要です。
歯周病予防のためのケア
セルフケアとプロフェッショナルケアの2つのアプローチがあります。
1. セルフケア
セルフケアとは、患者様ご自身が自宅で行う歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどによる日常的なケアを指します。しかし、患者様が「しっかり磨いている」と思っていても、実際には磨き残しが多いことがあります。さらに、歯並びや個々の歯の形状により、適切なケア方法も異なります。
当院では、患者様一人ひとりに合わせたセルフケアの方法を指導し、具体的なトレーニングも行っています。正しいブラッシング方法を学び、日常のケアを確実に行うことで、歯周病の予防につながります。
2. プロフェッショナルケア
プロフェッショナルケアとは、歯科医院で行う専門的なケアのことです。セルフケアでは、自分の口腔内を目で確認することができず、細かい部分のケアが不十分になりがちです。また、歯並びなどによって、どうしてもセルフケアの道具が届かない場所もあります。
そのため、定期的に歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルなチェックとクリーニングを受けることが不可欠です。これにより、セルフケアでは届かない部分の汚れや歯石を取り除き、歯周病の進行を防ぎます。
歯周病は、早期に発見し、適切なケアを行うことで進行を防ぐことができます。定期的な歯科医院でのケアをお勧めいたします。
予防歯科
予防歯科のご案内
いつまでも健康な歯と口腔内を保ち、豊かな生活を続けるためには、日々のケアに加えて、定期的な予防歯科の受診が欠かせません。
予防歯科は、虫歯や歯周病が進行する前に、トラブルを未然に防ぐためのケアです。定期的な健診とメインテナンス(プロフェッショナルケア)を受けることで、歯や歯茎の健康を維持し、将来的な大きな治療を避けることができます。
歯は、食事を美味しく楽しむために欠かせない存在です。そして、食事は健康寿命を延ばすために非常に重要です。
歯が健康であれば、固いものもよく噛むことができ、バランスの取れた栄養をしっかり摂ることができます。
これにより、全身の健康を保ち、結果として健康寿命の延伸につながります。
さらに、好きなものや美味しいものを食べる楽しみは、人生の大きな喜びのひとつです。
しかし、「食べたいけれど食べられない」という状況は、実際にそうなってみないと、その辛さが分かりにくいものです。
そのような事態を防ぐためにも、予防歯科は非常に重要です。
当院では、患者様一人ひとりに合わせた予防プログラムを提供しており、歯科医師や歯科衛生士が丁寧にお口の状態をチェックし、最適なケアを行っています。これにより、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能となり、健康な歯を長く保つことができます。
「最近、歯のチェックをしていない」「虫歯や歯周病が気になるけれど忙しくて通えていない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
予防歯科でしっかりとお口の健康を守り、美味しい食事を楽しみながら健康寿命を延ばしていけるよう、私たちが全力でサポートいたします。
定期的なケアが、将来の歯の健康と生活の質を守ります。ご予約はお早めにお取りください。
義歯・入れ歯治療
歯を失った方のお口の状態はさまざまです。
これまでに学んだ理論と治療経験をもとに、当院では患者さまひとりひとりに合ったよく噛める入れ歯づくりに力を入れています。
入れ歯は型を取ればすぐに製作できるようなものではなく、お口の中に残っている歯や歯を含めた総合的な治療が必要なケースがほとんどです。
お口の中にピッタリと合って、よく噛める入れ歯を作るには事前の検査や診断がとても重要です。
そのために治療の回数や手間はかかりやすい傾向にあります。
入れ歯治療をご希望の方(現在義歯を使用しているけど外れる、噛めない、痛い、等々も含めて)は一度ご相談ください。
顎関節症
顎関節症は、顎関節やあごを動かしている咀嚼筋の痛み、顎関節雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主要症候とする障害をとりまとめた病名です。
その中には
①あごを動かす筋肉の痛みを主な症状とするもの(咀嚼筋痛障害)、
②顎関節の痛みを主な症状等するもの(顎関節痛障害)、
③顎関節の中の関節円板のずれが生じるもの(顎関節円板障害)
および
④顎関節を構成する骨に変化が生じるもの(変形性顎関節症)
が含まれます。
放っておくとどのようになるか?
一時的なあごや筋肉の痛みであれば自然寛解する場合がほとんどです。
しかし、顎関節症にはいろいろな病態が含まれていることや、鑑別が必要な他の疾患が存在する場合もありますので、放っておかずに、歯科医院を受診することをおすすめします。
原因不明の痛みや違和感
原因不明の歯や歯ぐき、あご、舌などの痛みや違和感
歯?歯ぐき?あご?舌?何科を受診すればいいの?
場所がはっきりしないけどなにか痛い、違和感があるといったことはないでしょうか?
また、他院で「異常無し」と診断されたけど、やっぱり気になるということはないでしょうか?
そしてこの症状は歯科を受診すればいいのか?耳鼻咽喉科など他の診療科を受診すればいいのか
迷ってはいませんか?
実は歯や歯肉に原因が無いにもかかわらず歯や歯肉が痛いと感じる病気があります。
総称を「非歯原性歯痛」と言います。
原因はさまざまです。
噛むための筋肉のコリや痛み、神経や血管の障害、三叉神経痛、頭痛、蓄膿症、心臓の病気、また非常に稀ですがガンの転移が原因であったりすることもあるので注意が必要です。
さらにそれらとは別の全身的な病気が隠れている場合もあります。
当院では必要に応じて大学病院の専門の診療科を紹介させていただくことも可能です。
まずはお問い合わせください。